出雲大社玉垣 (撮影:2008-4)
       
       
       
       
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    島根県の重要文化財建造物            2017-12-13 現在 
番 号 名 称  年 代   構造等
026 出雲大社玉垣 寛文7年(1667) 1周延長八三間、檜皮葺、北面中央門を含む
特徴等
出雲大社は記紀等に起源説話をもつ古社で、現在の大社町市街北東に鎮座している。明確な式年造替制ではないが、数多くの造営が行われてその建築様式などが受け継がれてきた。境内は、本殿を中心として三重に囲繞する垣によって区画される。最内郭部は、本殿のすぐ南に楼門、その両脇に東西神饌所を配し、これらを楼門両端から発した玉垣が囲む。楼門南方には八足門があり、その東西に廻廊が延び、東側廻廊中央部は楼造の観祭楼とする。東・西・北三方は瑞垣で区切り、郭内には本殿東方に摂社大神大后神社本殿、神魂伊能知比売神社本殿が東西に並び建ち、西方に摂社神魂御子神社本殿を配し、南東、南西の両隅に摂社門神社本殿を配置する。瑞垣外には、東方に末社東十九社本殿、釜社本殿、西方に末社西十九社本殿、南北氏社本殿、宝庫をそれぞれ南から北へ並べ、本殿背後の山麓に摂社素鵞社本殿が建つ。これら中心社殿は南及び東西を石積の荒垣で囲み、南面中央東寄りに銅鳥居を配し、その南東に会所がある。 これらの社殿のうち、銅鳥居は寛文度造営の位置にそのまま残り、楼門、八足門、廻廊、観祭楼などは寛文度の社殿を延享度造営に際し解体移築したものである。
玉垣は楼門両側面中央柱からのび、折曲がって本殿、東西神饌所を囲っている。一周延長八三間で、石積土台上に角柱を立て一本おきに掘立の控柱と繋ぎ、腰長押、内法長押で固める。屋根は、疎垂木を配り檜皮葺とする。楼門両脇と北面中央間に門を開く以外は各間連子窓とし、窓下腰壁内外に吹き寄せの襷桟を付す。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/出雲大社HP
2008-4-8
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